音楽教室発表会
近所のホールの前を通りかかったら、こんなものが開催されていました。
「誰でも聴けるんですか?」と受付の人に尋ねると、そうだと言いプログラムを下さいました。
私もこの音楽教室でピアノを習い、この発表会には毎年出ていたので、懐かしくなって覗いてみたくなったのでした。
・・・けろさんはピアノを習っていたはずなのに、なぜエレクトーンの発表会なのかって?
それは、この音楽教室独特のカリキュラムで、幼児期はエレクトーンで鍵盤に親しむ授業内容になっているのですが、年齢が上がるにつれて、あるところでピアノかエレクトーンかを選択することになり、エレクトーンのグループレッスンに加えて、ピアノもしくはエレクトーンの個人レッスンが付加されるんです。
(途中の段階でピアノorエレクトーンの個人レッスンだけの科を選ぶこともできますが、私は上記のカリキュラムを全部終えてからピアノ科へ進みました。)
グループレッスンをやっているうちは、グレード試験受験のタイミングやレッスンの進度、発表会への出演等、すべてこのグループレッスンで所属しているクラスがベースになってくるので、私やクラスのみんなは全員ピアノ専攻にも関わらず、ずっと毎年エレクトーンの発表会に出演していました。
「演奏の合間にお入り下さい」と言われて、入ろうとしたら演奏が始まってしまったので、「仕方ないなぁ」と思ってモニターを眺めて待っていたのですが、演奏が始まったと思ったらすぐに司会の人がステージに現れ、「演奏をやめて下さい。演奏を、やめて下さいね〜」とステージに向かって優しく声を掛けた後、注釈なしに「改めて、これから演奏して頂く皆さんをご紹介します」と、ステージにすでに上がっている演奏者たちの紹介を始めました。
私は「今だっ!」と思い、急いで会場に入り、座席をゲット。
ところで、今のこの状況は何だったのかというと、おそらく演奏で使用していたエレクトーンのどれかが、所定の音色とは違う音色が鳴っていて(途中で音色を変える時は生徒が自分で操作をするのですが、演奏の一番最初の音色は予め演奏直前にスタッフ役の講師達が合わせておき、あとは生徒が弾くだけの状態にしておきます)、その為に一旦演奏を止めて、改めて仕切り直しということのようでした。
・・・というこの状況をどうして瞬時に理解できたかといえば、自分が出演していた時にも、自分たちの演奏中に実際こういう事があったからです(笑)
確か私ともう1人がシンセサイザーを弾いていて、私の隣のシンセだったと思うのですが、音色が違っていたようで。
指揮をしていた講師が何度も何度も指揮をしながらこちらに寄って来て耳を傾けて来て、やはり音色が違うと確信したようで、指揮を止めて両手で×を作って。
みんなそれを見て、ピタリと演奏をやめました。
その後講師が舞台袖へ行って何か話して、その後数人で戻って来てシンセをいじり始め、改めて演奏をし直した、ということがあったんです。
なので、「あ〜、あるある。あるよね〜そういうの」なんて思いながら、確保した座席に座り、ステージを眺めていました。
じきに演奏も再開されたのですが、そこで妙な違和感が。
そうだ・・・指揮者がいない。
私たちの時は、自分の所定の鍵盤やその他楽器の位置に着いてドキドキして待っていると、いつも指導して下さっている先生が、司会の「指揮は、○○先生がして下さいます」という声と共に舞台中央に派手に現れたのでした。
客席に一礼してからこちらを振り向いて指揮の構えをする先生を見ると、いつものレッスンしている時と同じような気持ちに少しずつ戻れて安心して、楽しく演奏できたものでした。
え! 講師が指揮してくれないんだ!?
と、一瞬面食らったものの、音を聴いてその理由はすぐに分かりました。
それは、演奏の中で、いわゆる「打ち込み」を使用しているから。
予めエレクトーンにプログラミングされたリズム隊がテンポを決めてくれているので、生徒はそれに付いて行けばいいわけです。なるほどねー。
私たちの時は、指揮はすべて担当講師が行い、プログラミングされた音は一切使用しませんでした。
なので、演奏曲もクラシック曲やこの音楽教室出身者のオリジナル曲等が多かった気がします。
この発表会ではリズム隊がないと全く映えないような楽曲も演奏できる為に、選曲の幅がとても広いなぁと感じました。
私たちの時ではありえなかった「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」(毎週火曜のラジオ「Candy Box」のEGOISTのコーナーでも使っていますね^^;)等は、電子音を駆使した楽曲で、元々エレクトーンやシンセサイザーで演奏するのに相応しい曲なので、こういう曲がプログラムに入っているのは、本当に嬉しい。
と同時に、やはりプログラミングが優れている為に、たいした演奏技量がないグループの演奏もそれなりに聞けてしまうところが、物足りないようにも感じました。
まぁ、聴き比べていれば、上手いグループとそうでないグループの差は明らかですけど。
私が入場したのはプログラムの中盤だったようで、すぐに箸休め(?)の「ゲスト演奏」の時間がありました。
これは上級クラスから1人、コンクールで入賞しているような、発表会出演者と同年代の生徒がやってきて、エレクトーンの演奏を披露していました。
私たちの時は、箸休めはオリジナルソングを披露するコーナーだったんだよなぁ。
レッスンで作曲の宿題が出されて気ままに作って行ったら、気がついたらミニコンサートみたいなのに出演させられていて、それがどうやら発表会の箸休めコーナーの予選会だった、なんてこともありました。
結局予選落ちで発表会では披露できなかったんですけどね。懐かしい・・・
まだ鍵盤の演奏ができない幼稚園児のクラスは、数クラス合同で歌と打楽器の演奏を披露していました。
これは自分たちの時にはなかったので、「こういう参加の仕方もあるのかぁ」と斬新でした。
このクラスは音楽教室に入会して1年未満の子もいると思うのですが、こうやって大勢で歌うくらいならなんとかできそうですものね。納得。
そんな幼稚園児から、たぶん中学生くらいまでの生徒がそれぞれのグループで、様々な演奏を聴かせてくれました。
そして最後は、いつの時代もやっぱりこれがグッと来るんですよね。講師演奏。
このクレッシェンドする時の、グワーッと迫り来る感じ、これってある程度大人の感性がないと出せないですよね。いやー、良かった!
自分たちの時、講師演奏で自分の先生がどこに座るのかとか、どんな難しい曲を演奏するのかとか、そんなことを楽しみにしてドキドキしながら見ていた事も思い出しました。
いやー、発表会いいね! 良かった!
そう思っていたら、「エンディングに参加する方は、ステージに移動して下さい」のアナウンスと共に、会場がざわざわし始めました。
あぁ、講師演奏の後に、エンディングというものがあるのね! これも私たちの時にはなかったわ!
と思って待っていると、ステージには、おそらく先ほどの歌と打楽器を披露したクラスを除いたすべてと思われる生徒、それに講師たちが並んで、2人の講師の伴奏に合わせて皆でちょっとした振りも付けながら歌を歌って、発表会は幕を閉じました。
「ピアノ教室」でもなければ「エレクトーン教室」でもなく、昔から「音楽教室」を謳っている、この音楽教室の理念に沿った、相応しいエンディングのように思えました。
この日はこの後にもう1部発表会が残っていて、実はそちらも最初から最後まで見てしまいました。
こちらは結構自分がレッスンで勉強した曲がプログラムに入っていたり、大人になってからのタンゴの歌のレッスン繋がりで知っている曲が入っていたりと、演目がとても魅力的でした。
あと、エレクトーンのソーラン節の演奏というのも意外に良くてびっくりしたし、最後のアンサンブルクルーズの子たちの演奏は、あともうちょっと何かがプラスされれば、講師演奏のそれと勝負できるんじゃないかと思うくらい、素敵でした。
ということで、普段の休日のようにジムでストレッチして、そのまま買い物して帰宅する予定だったのに、予想外の充実した休日になりました。
あぁ、また久しぶりにアンサンブルとかやりたいねぇ・・・。
こちらは「Omnibus Live」主宰「けろ」の私的ブログです。
イベント関連のブログはこちらから♪
「誰でも聴けるんですか?」と受付の人に尋ねると、そうだと言いプログラムを下さいました。
私もこの音楽教室でピアノを習い、この発表会には毎年出ていたので、懐かしくなって覗いてみたくなったのでした。
・・・けろさんはピアノを習っていたはずなのに、なぜエレクトーンの発表会なのかって?
それは、この音楽教室独特のカリキュラムで、幼児期はエレクトーンで鍵盤に親しむ授業内容になっているのですが、年齢が上がるにつれて、あるところでピアノかエレクトーンかを選択することになり、エレクトーンのグループレッスンに加えて、ピアノもしくはエレクトーンの個人レッスンが付加されるんです。
(途中の段階でピアノorエレクトーンの個人レッスンだけの科を選ぶこともできますが、私は上記のカリキュラムを全部終えてからピアノ科へ進みました。)
グループレッスンをやっているうちは、グレード試験受験のタイミングやレッスンの進度、発表会への出演等、すべてこのグループレッスンで所属しているクラスがベースになってくるので、私やクラスのみんなは全員ピアノ専攻にも関わらず、ずっと毎年エレクトーンの発表会に出演していました。
「演奏の合間にお入り下さい」と言われて、入ろうとしたら演奏が始まってしまったので、「仕方ないなぁ」と思ってモニターを眺めて待っていたのですが、演奏が始まったと思ったらすぐに司会の人がステージに現れ、「演奏をやめて下さい。演奏を、やめて下さいね〜」とステージに向かって優しく声を掛けた後、注釈なしに「改めて、これから演奏して頂く皆さんをご紹介します」と、ステージにすでに上がっている演奏者たちの紹介を始めました。
私は「今だっ!」と思い、急いで会場に入り、座席をゲット。
ところで、今のこの状況は何だったのかというと、おそらく演奏で使用していたエレクトーンのどれかが、所定の音色とは違う音色が鳴っていて(途中で音色を変える時は生徒が自分で操作をするのですが、演奏の一番最初の音色は予め演奏直前にスタッフ役の講師達が合わせておき、あとは生徒が弾くだけの状態にしておきます)、その為に一旦演奏を止めて、改めて仕切り直しということのようでした。
・・・というこの状況をどうして瞬時に理解できたかといえば、自分が出演していた時にも、自分たちの演奏中に実際こういう事があったからです(笑)
確か私ともう1人がシンセサイザーを弾いていて、私の隣のシンセだったと思うのですが、音色が違っていたようで。
指揮をしていた講師が何度も何度も指揮をしながらこちらに寄って来て耳を傾けて来て、やはり音色が違うと確信したようで、指揮を止めて両手で×を作って。
みんなそれを見て、ピタリと演奏をやめました。
その後講師が舞台袖へ行って何か話して、その後数人で戻って来てシンセをいじり始め、改めて演奏をし直した、ということがあったんです。
なので、「あ〜、あるある。あるよね〜そういうの」なんて思いながら、確保した座席に座り、ステージを眺めていました。
じきに演奏も再開されたのですが、そこで妙な違和感が。
そうだ・・・指揮者がいない。
私たちの時は、自分の所定の鍵盤やその他楽器の位置に着いてドキドキして待っていると、いつも指導して下さっている先生が、司会の「指揮は、○○先生がして下さいます」という声と共に舞台中央に派手に現れたのでした。
客席に一礼してからこちらを振り向いて指揮の構えをする先生を見ると、いつものレッスンしている時と同じような気持ちに少しずつ戻れて安心して、楽しく演奏できたものでした。
え! 講師が指揮してくれないんだ!?
と、一瞬面食らったものの、音を聴いてその理由はすぐに分かりました。
それは、演奏の中で、いわゆる「打ち込み」を使用しているから。
予めエレクトーンにプログラミングされたリズム隊がテンポを決めてくれているので、生徒はそれに付いて行けばいいわけです。なるほどねー。
私たちの時は、指揮はすべて担当講師が行い、プログラミングされた音は一切使用しませんでした。
なので、演奏曲もクラシック曲やこの音楽教室出身者のオリジナル曲等が多かった気がします。
この発表会ではリズム隊がないと全く映えないような楽曲も演奏できる為に、選曲の幅がとても広いなぁと感じました。
私たちの時ではありえなかった「エレクトリカルパレード・ドリームライツ」(毎週火曜のラジオ「Candy Box」のEGOISTのコーナーでも使っていますね^^;)等は、電子音を駆使した楽曲で、元々エレクトーンやシンセサイザーで演奏するのに相応しい曲なので、こういう曲がプログラムに入っているのは、本当に嬉しい。
と同時に、やはりプログラミングが優れている為に、たいした演奏技量がないグループの演奏もそれなりに聞けてしまうところが、物足りないようにも感じました。
まぁ、聴き比べていれば、上手いグループとそうでないグループの差は明らかですけど。
私が入場したのはプログラムの中盤だったようで、すぐに箸休め(?)の「ゲスト演奏」の時間がありました。
これは上級クラスから1人、コンクールで入賞しているような、発表会出演者と同年代の生徒がやってきて、エレクトーンの演奏を披露していました。
私たちの時は、箸休めはオリジナルソングを披露するコーナーだったんだよなぁ。
レッスンで作曲の宿題が出されて気ままに作って行ったら、気がついたらミニコンサートみたいなのに出演させられていて、それがどうやら発表会の箸休めコーナーの予選会だった、なんてこともありました。
結局予選落ちで発表会では披露できなかったんですけどね。懐かしい・・・
まだ鍵盤の演奏ができない幼稚園児のクラスは、数クラス合同で歌と打楽器の演奏を披露していました。
これは自分たちの時にはなかったので、「こういう参加の仕方もあるのかぁ」と斬新でした。
このクラスは音楽教室に入会して1年未満の子もいると思うのですが、こうやって大勢で歌うくらいならなんとかできそうですものね。納得。
そんな幼稚園児から、たぶん中学生くらいまでの生徒がそれぞれのグループで、様々な演奏を聴かせてくれました。
そして最後は、いつの時代もやっぱりこれがグッと来るんですよね。講師演奏。
このクレッシェンドする時の、グワーッと迫り来る感じ、これってある程度大人の感性がないと出せないですよね。いやー、良かった!
自分たちの時、講師演奏で自分の先生がどこに座るのかとか、どんな難しい曲を演奏するのかとか、そんなことを楽しみにしてドキドキしながら見ていた事も思い出しました。
いやー、発表会いいね! 良かった!
そう思っていたら、「エンディングに参加する方は、ステージに移動して下さい」のアナウンスと共に、会場がざわざわし始めました。
あぁ、講師演奏の後に、エンディングというものがあるのね! これも私たちの時にはなかったわ!
と思って待っていると、ステージには、おそらく先ほどの歌と打楽器を披露したクラスを除いたすべてと思われる生徒、それに講師たちが並んで、2人の講師の伴奏に合わせて皆でちょっとした振りも付けながら歌を歌って、発表会は幕を閉じました。
「ピアノ教室」でもなければ「エレクトーン教室」でもなく、昔から「音楽教室」を謳っている、この音楽教室の理念に沿った、相応しいエンディングのように思えました。
この日はこの後にもう1部発表会が残っていて、実はそちらも最初から最後まで見てしまいました。
こちらは結構自分がレッスンで勉強した曲がプログラムに入っていたり、大人になってからのタンゴの歌のレッスン繋がりで知っている曲が入っていたりと、演目がとても魅力的でした。
あと、エレクトーンのソーラン節の演奏というのも意外に良くてびっくりしたし、最後のアンサンブルクルーズの子たちの演奏は、あともうちょっと何かがプラスされれば、講師演奏のそれと勝負できるんじゃないかと思うくらい、素敵でした。
ということで、普段の休日のようにジムでストレッチして、そのまま買い物して帰宅する予定だったのに、予想外の充実した休日になりました。
あぁ、また久しぶりにアンサンブルとかやりたいねぇ・・・。
こちらは「Omnibus Live」主宰「けろ」の私的ブログです。
イベント関連のブログはこちらから♪
by come_on_tadpoles
| 2013-04-03 11:34
| イベント