ものつくりの大変さ
先日、喫茶店で1人でお茶してたんですわ。
そしたら、真向かいの2人掛けの席に、私と同じ位かもうちょいお姉さん世代とおぼしき、地味系カジュアルファッションな女性が2人。
2人とも愛想良く挨拶を交わしてて、何度か面識ある2人のようですが、言葉遣いから話の切り出し方から、どうもお友達同士でないような感じが、見て取れました。
なにやら布手袋みたいなのの10枚セットを取り出して交換しあう2人。
1人は裁縫のプロのようで、頼まれて作った手袋を持参した模様。もう1人はこの方に手袋の制作を頼んだ側の会社の人のようで、参考資料として似たような手袋を持って来たっぽい。
なんか、はめていると保湿効果があって手がすべすべになる手袋らしい。
特殊な布(市販されていなくて、ある業者でしか作っていないとか)の為、コストが掛かるが、こんな効果がある手袋なら絶対に主婦層に売れる! これを製品にして世に出したい!! ということで、試作品を制作してもらった模様。
最初は小ロットなので、認知度が上がって工場に委託できるようになるまでの間、この裁縫のプロに制作を委託したい模様なのだが、「1個150円位で作ってくれないか」という少々無理なお願いに、裁縫のプロはちょっと眉をしかめる。
「うーん・・・手順に慣れて来て、それでコンスタントにある程度の数が見込めるなら、考えてもいいけど・・・」と戸惑う裁縫のプロ。そりゃそうだ。
「そうですよねぇ。無理なお願いっていうのは、わかってるんですよぉ。でも布はもうここでしか作っていないものだから、値段下がらないんで、他にコスト下げられる場所がないんです・・・」
「確かに普通に計算したら・・・(小売価格が)1個2000円位になっちゃうよね。」
「そう! そんなの誰も買わないから・・・ちょっと安くやってもらって、良いものだから知られれば絶対売れるし! 日本中に人はたくさんいるし!!」
「だけど、この布結構丈夫だよね? 1個買ったら、もうその後買わないと思う。普通はだめになるまで買わないでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・1ヶ月に1個くらい?」
「そんなに買わないよ! 私も使ってみたけど、結構持つよ。私だったら絶対破れるまで買い替えないもん」
「だけど良かったら、プレゼント用にも、ね?」
「そういうのはもちろんあるだろうけど、買った人皆が皆、じゃないでしょ、そーいうのは。」
「まぁ、そうだけど・・・でも、評判が良ければ××(大手雑貨店)にも営業かけて置いてもらおうと思ってて・・・」
「今市販で売られているやつは、どんな感じなの?」
「あぁ、あれは結構ほつれてくるんですよ。だから、『あ、買い替えなきゃ』って気になる」
「それがあっちの策略だよね〜(笑)。だって売れなきゃしょうがないもん。こんな丈夫な布で作ったら、数売れないんじゃない?」
会社の使いの女の子は一生懸命熱っぽく語るが、裁縫のプロは「おもしろい商品」とは思いつつも、やはり賃金の部分で折り合わずに腰が重い様子。
「あぁ、やっぱり物を作って売るって大変なんだなぁ〜。この商品が世に出る日は近々来るのかなぁ・・・(でもこの話の調子だと頓挫しそう・・・)」などと思いながら、私は用事の為に席を立ちました。
きっと私が去った後、この2人に「さっき横に座ってた人、なんかずっとこっち見てたよね」とか言われてるんだろうなぁ・・・などと思ったりしながら。
そしたら、真向かいの2人掛けの席に、私と同じ位かもうちょいお姉さん世代とおぼしき、地味系カジュアルファッションな女性が2人。
2人とも愛想良く挨拶を交わしてて、何度か面識ある2人のようですが、言葉遣いから話の切り出し方から、どうもお友達同士でないような感じが、見て取れました。
なにやら布手袋みたいなのの10枚セットを取り出して交換しあう2人。
1人は裁縫のプロのようで、頼まれて作った手袋を持参した模様。もう1人はこの方に手袋の制作を頼んだ側の会社の人のようで、参考資料として似たような手袋を持って来たっぽい。
なんか、はめていると保湿効果があって手がすべすべになる手袋らしい。
特殊な布(市販されていなくて、ある業者でしか作っていないとか)の為、コストが掛かるが、こんな効果がある手袋なら絶対に主婦層に売れる! これを製品にして世に出したい!! ということで、試作品を制作してもらった模様。
最初は小ロットなので、認知度が上がって工場に委託できるようになるまでの間、この裁縫のプロに制作を委託したい模様なのだが、「1個150円位で作ってくれないか」という少々無理なお願いに、裁縫のプロはちょっと眉をしかめる。
「うーん・・・手順に慣れて来て、それでコンスタントにある程度の数が見込めるなら、考えてもいいけど・・・」と戸惑う裁縫のプロ。そりゃそうだ。
「そうですよねぇ。無理なお願いっていうのは、わかってるんですよぉ。でも布はもうここでしか作っていないものだから、値段下がらないんで、他にコスト下げられる場所がないんです・・・」
「確かに普通に計算したら・・・(小売価格が)1個2000円位になっちゃうよね。」
「そう! そんなの誰も買わないから・・・ちょっと安くやってもらって、良いものだから知られれば絶対売れるし! 日本中に人はたくさんいるし!!」
「だけど、この布結構丈夫だよね? 1個買ったら、もうその後買わないと思う。普通はだめになるまで買わないでしょ?」
「まぁ、そうだけど・・・1ヶ月に1個くらい?」
「そんなに買わないよ! 私も使ってみたけど、結構持つよ。私だったら絶対破れるまで買い替えないもん」
「だけど良かったら、プレゼント用にも、ね?」
「そういうのはもちろんあるだろうけど、買った人皆が皆、じゃないでしょ、そーいうのは。」
「まぁ、そうだけど・・・でも、評判が良ければ××(大手雑貨店)にも営業かけて置いてもらおうと思ってて・・・」
「今市販で売られているやつは、どんな感じなの?」
「あぁ、あれは結構ほつれてくるんですよ。だから、『あ、買い替えなきゃ』って気になる」
「それがあっちの策略だよね〜(笑)。だって売れなきゃしょうがないもん。こんな丈夫な布で作ったら、数売れないんじゃない?」
会社の使いの女の子は一生懸命熱っぽく語るが、裁縫のプロは「おもしろい商品」とは思いつつも、やはり賃金の部分で折り合わずに腰が重い様子。
「あぁ、やっぱり物を作って売るって大変なんだなぁ〜。この商品が世に出る日は近々来るのかなぁ・・・(でもこの話の調子だと頓挫しそう・・・)」などと思いながら、私は用事の為に席を立ちました。
きっと私が去った後、この2人に「さっき横に座ってた人、なんかずっとこっち見てたよね」とか言われてるんだろうなぁ・・・などと思ったりしながら。
by come_on_tadpoles
| 2008-12-06 09:32
| 生活